ものづくり生命文明機構が関係するイベントを紹介します。
東日本大震災に学ぶ「地域からの日本再生プラン」
−新たな暮らし方は祈りを忘れない 〜「土徳の里」からのいのちの紡ぎ直し〜

【開催の趣旨】
去る3月に発生した東日本大震災で亡くなられ、あるいは被害を受けられた 多くの方々に深い哀悼とお見舞いの意を表しつつ、そこで提起された様々な問題に学びながら、これからの暮らしや地域のあり方に立脚する日本再生のプランを志民の皆さまと一緒に深く祈りながら考えて参りたいと思います。その意味で、信仰心強く、深い精神風土を表す「土徳」の心が息づく富山県南砺市が開催地となりましたことは、大変意義深いものと考えます。


【日程】
【第1日目】9月23日(金)
13:30〜16:00 南砺市内見学
五箇山IC〜岩瀬家〜菅沼合掌造り集落〜利賀村
17:00〜 オープニングレセプション
<スターフォレスト利賀>
19:30〜22:00 五箇山麦屋まつり見学
※オプションツアー
【第2日目】9月24日(土)
9:00〜 フィールドスタディ
利賀村内を徒歩で散策
11:00〜13:00 キースピーチと瞑想
講師/畠山重篤さん、山崎隆さん、内山節さん
14:00〜18:00 分科会
1.「東日本大震災からの復興と日本再生」
今後の地域社会での新しい豊かさと自立とは何か
2.「農林漁業の再生と地域の自立」
森里海連関による第一次産業の再生を東北地区でどう実現するか
3.「日本再生を支える新たな金融の形」
地域再生に必要な温かなお金の廻し方と地域金融の役割は何か
4.「日本の復興のアジアへの貢献」
アジアの地域社会とどのような繋がりを創っていけるか
5.「エネルギーの地域内自立」
いのちを脅かさないエネルギーの地域内自立をどう確保するか
6.「次代を担う子供たちの育成」
宮沢賢治、山崎兵蔵など地域に根差した先人から学び、何を教えていくか
7.「行政と志民をつなぐ新たなセクター」
物や金・情報と人とつないでいくための結節点をどう形成していくか
8.「祈りある暮らし」
祈りと美のある農(手仕事)的な暮らしをどう日常的に取り戻せるか
9.「生と死の結び方」
いのちを繋ぐ医療・介護・福祉連携をどう地域内で確保できるか
19:00〜 交流会
【第3日目】9月25日(日)
9:00〜13:00 ・日本海学と森里海連環学の連携シンポジウム
各分科会まとめ、発表
・首長サミット
第4回ローカルサミット in 南砺宣言
・閉会
「第2回ローカルサミットin松山・宇和島」
(green.tv Japan 2010/2/26 update)
※green.tv Japanに映像を提供していただきました

【開催の趣旨】
昨年秋の米国から発した100年に一度と言われる金融危機、そして日本における政権交替は、これまでの暮らしの前提であった大量消費、大量生産に基づく米国型グローバル資本主義、市場原理主義のあり方を抜本的に問い直す契機となりました。今こそ、世界の中での日本の役割、日本の中での地域が持つ価値の重要性を改めて認識し、その価値を活かす具体的な行動(プラン)を発信する大きなチャンスであるといえます。
既に、私たちは、昨年7月11日〜13日の3日間、北の大地十勝に集まり、「第1回ローカルサミットin十勝」を開催し、熱く語り合い、交流をしながら、「人類・いのち・地球が直面する危機は、グローバル資本主義に起因するところがあり、国民国家間の調整・協議のみでは解決できないことを確認しました。そして、私たち志民は、この危機感を共有し、これまでの延長線上に解決を求めるのではなく、忘れられかけている地域の仕組み、ライフスタイルの中に解決の手掛りを求めることにしました。そして、日本がかつて有していた英知を学ぶことを通じて、生きとし生けるものを尊重し、循環と共生に立脚する「場所文化」を蘇らせ、発信し、連携していくことが重要であることを確認しました。蘇える「場所文化」は、利便性や欲望のあくなき追求をやめ、いのちの原点に立ち戻り、出あい、学びあい、助けあいに立脚する「ものづくり生命文明」を目指すものです。昨年のローカルサミットは、「感動に裏打ちされた、志民によるこの実践を通じてこそ、いのちと自然の無事が図られ、地球の未来があると信ずる。」と宣言し、終了しました。
そして、私たちは、この1年間、持続可能なローカル社会創出のため、くらしの起点をいのちの原点である農林水産業におき、森里海の連環から環境保全を構想し、農商工連携によるまちづくりを推進し、いのちの輝きに貢献するものづくりに勤しみ、貨幣価値至上主義からの脱却を図り、いのち・心を大切にした学びの浸透を可能とすべく、自らの場所で、各自の広範囲なアククションを興し、様々な形での連帯を形成してきました。
私たちは、再び志民が集い、こうしたアクションと連帯のあり方をそれぞれ確認しつつ、次の100年に向けての新たな「いのちを繋ぐものづくり生命文明」の社会構想を具体的にデザインし、それをアジア等に発信していかなくてはならないと認識しています。こうした志民レベルでのデザイン構築と実践こそが、政党に頼るのではなく、自らの手で、新しい日本の政治のあり方を指し示し、世界へのメッセージになると確信するところです。
そして、その時、「いのちを繋ぐものづくり生命文明」のデザインは、従来の未来志向モデルに立脚するのではなく、かつて実際に存在していた懐かしい過去の世界の再投影によることではないか、と考えます。かつてローマクラブが投げかけた問題を地球大で解く鍵は、自然との共生、生と死の循環、森里海の循環という我々日本人がかつて持っていた自然観、生命観、倫理観等の再生に他ならないことを示すことに他ならないと確信しています。
「志民」が「志国」に集う・・・・140年前の明治維新から西欧近代国家化による世界における日本の新しいあり方を問い、リードした、若き坂本龍馬の脱藩の道や秋山兄弟と正岡子規が仰ぎ見た「坂の上の雲」にゆかりの松山、宇和島の地において、新たな100年の計を皆で語り、そして、描き出していこうではありませんか。

【日程】
【第1日目】11月21日(土)(会場:子規記念博物館 講堂)
13:00〜13:25 開会式
(1)開会 (2)開会宣言 (3)主催者挨拶 (4)来賓挨拶
13:30〜14:25 シンポジウム『志民がデザインする地域とものづくり生命文明の地平in松山』 《基調講演》
「新たな生命文明構築の視座―縄文、森里海連環、懐かしい過去にある未来」(仮題)
安田 喜憲(国際日本文化研究センター教授)
14:30〜16:15 《セッション1》 テーマ「逆ビジョンからの地域デザイン」
モデレーター: 手塚伸(場所文化フォーラム)
キースピーカー:
各20分
@岸本吉生(ものづくり生命文明機構)「逆ビジョンとものづくり」
A鶴見恵子(えひめ千年の森をつくる会)「地域をデザインする―森里海の連環」
(事例紹介も含む)
実践事例紹介:
各10分
(愛媛関係)
@久万高原商工会 渡辺浩二
A上島町 兼頭一司
(県外関係)
@新日鉄環境部 篠上雄彦
A小田原鈴廣 鈴木悌介
コメンテーター: 椎川忍(地域力創造応援団長)、城内実(衆議院議員)、田中克(京都大学名誉教授)、環境省関係者他
16:25〜18:10 《セッション2》 テーマ「いのちを繋ぐ3分野(食・農、健康医療、教育)とアジアとの連帯の輪」
モデレーター: 長野麻子(ものづくり生命文明機構)
キースピーカー:
各20分
@土屋了介(国立がんセンター病院長)「まちづくりと健康医療」
A渡辺泰司(日中産官学交流機構)「アジアとの連帯」
実践事例紹介:
各10分

(愛媛関係)
@アースボイスPJ 榎田竜路
A健康医療関係者(未定)
(県外関係)
@銀座ミツバチPJ 高安和夫
Aこせがれネットワーク 脇坂真吏
B京論壇 鈴木 雅映子

コメンテーター: 宮澤保夫(星槎グループ会長)、色平哲郎(佐久総合病院医師)、木内孝((株)イースクエア代表取締役会長)、原田博夫(専修大教授)他
18:45〜20:00 レセプションIN松山(会場:国際ホテル松山)
(1)開会挨拶 (2)乾杯 (3)参加者紹介 (4)地元自慢 (5)遍路ムービー上映等
20:00〜 交流会(会場:なもしグループ各店)
【第2日目】11月22日(日)(会場:愛媛銀行研修所)
9:00〜11:45 G8セッション
(1)開会 (2)メンバー自己紹介 (3)テーマトーク (4)閉会  
《各セッション》
モデレーター(県外者)、キーマン(地元)、ラウンドメンバー6名(産官学等)計8名
@「持続可能な地域社会と食・農」
A「持続可能な地域社会と環境・森里海連環」
B「持続可能な地域社会とまちづくり」
C「持続可能な地域社会と経済・産業」
D「持続可能な地域社会と地域金融」
E「持続可能な地域社会と教育」
F「持続可能な地域社会と健康医療」
G「持続可能な地域社会とアジアとの連帯」
12:00〜 エクスカーション(南予街道をゆく)
道後、内子(昼食)、大洲、卯之町経由にて宇和島へ
18:30〜20:00 レセプションIN宇和島(会場:宇和島きさいや広場)
(1)開会挨拶 (2)乾杯 (3)参加者紹介 (4)地元自慢 (5)牛鬼等
20:00〜 交流会(会場:袋町ほか中心地)
【第3日目】11月23日(月)(会場:宇和島市役所 大ホール)
  シンポジウム『志民がデザインする地域とものづくり生命文明の地平in宇和島』
9:00〜10:30 《セッション1》 テーマ「地域をデザインする新たな地域金融の役割」
モデレーター: 吉澤保幸(場所文化フォーラム)
キースピーカー: 福富 治(愛媛銀行)「新たな地域金融の模索」
実践事例紹介: 東京(吉澤保幸)、高崎(本木陽一)、宇和島(宮成雄大)
コメンテーター: 内山節(哲学者)、日本銀行等金融関係者他
10:30〜11:15 《セッション2》 テーマ 記念対談「世代を繋ぐメッセージ」
対談者: 清家元徳(かどや<宇和島>会長)、鈴木智惠子(鈴廣<小田原>会長)
モデレーター: 後藤健市(場所文化フォーラム)
11:20〜12:00 《セッション3》 テーマ 記念対談「G8セッションからの政策提言」
発表者: 各セッションのモデレーター(各5分)
12:00〜12:15 閉会式   第2回ローカルサミット宣言
13:00〜 宇和島エクスカーション(南予街道をゆく)
木屋旅館、寺町、和霊神社、段畑等

【開催の趣旨】
立山美女平の原生林で千年杉の「いのち」に触れて、伝統的な山岳信仰の真髄を立山博物館で実感し、立山連邦の麓の緑豊かな森の中のキャンパスで森里海の未来を各界の専門家と共同討議することで、地域が持っていた価値とこれから生み育てていく価値を21世紀の危機克服の大きなうねりに結びつけ、地域の活性化、自立への具体的な活動・行動に発展させていきたいと思っています。
地球温暖化がこのまま進めば人類の生存基盤が危機にさらされている事態に至っているにもかかわらず、対応では総論で賛成でも国、自治体、企業間では、目先の利益が優先し具体的な目標の設定が極めて難しく、身近な地域でも個人の思いと、組織・企業などの行動のベクトルがぴったり一致していることが少ないのが実情です。
富山県が立ち上げた「日本海学」は、「逆さ地図」が与える柔軟な発想に導かれて、生を受けた私たちが「いのち」の原点に立ち返り、北東アジア・環日本海地域を一つの循環・共生の体系としてとらえて、地域の自然環境と人、地域間の人と人とのかかわりの歴史の中で繰り返されてきた循環・共生・海(水)の視点に学ぶことにより、特に今回は、富山の風土が持つ精神性の原点である立山信仰からの越中人の心と土徳の里の原風景・知恵に学んで、地域全体の危機を回避し、ひいては健全な地域・地球を確実に子孫に引き継いでいくことを目指す場としたい。自然との共生による利他の心に基づく、お金に翻弄されない真善美が発露する無事で安心な暮らしを具体的に構想したい。小さな集いからの発言・活動であっても、地球の、日本の、富山県の将来を真剣に考え、本気で活動を始めることが、同じ思いの多くの賛同者を得た大きなうねりとなって最終的に決断しかねている自治体、企業、国、地球的な規模の影響力のあるモノに発展していくと確信しています。
このシンポジウム・エクスカーション・連携フォーラムは、地域活性化、これからの観光のあり方、富山市の取組んでいる「環境モデル都市」事業や南砺市等による森里海連環のエコツアー構想、更に、富山県の推進している「黒部・立山」のユネスコの世界遺産登録にも大きな貢献できるものと確信しています。

期間: 2009年10月31日(土)〜11月2日(月)
会場:
メイン会場: 富山国際大学
サブ会場: 富山県[立山博物館]
かず良(南砺市桜が池)他
主催: 富山国際大学
日本海学・森のファンタジー実行委員会
共催: 日本海学推進機構
NPO法人 ものづくり生命文明機構
後援: 富山県高等教育振興財団
富山県教育委員会
富山県[立山博物館]
NPO法人 環・日本海
富山市、南砺市
北日本新聞社、北日本放送
参加費: 無料
定員: 150名

【日程】
10月31日(土) エクスカーション
12:30〜14:30 立山杉・ブナ原生林散策:美女平で1000年杉の「いのち」に触れる
自然の中で♪ほら貝(星野尚文)&尺八(入江要介)♪
(ガイド:ナチュラリスト佐藤武彦)
15:00〜17:00 ウエルカムCONCERT 富山[立山博物館]:「遙望館」で実施、
引き続き、富山県[立山博物館]体験見学(館長:米原 寛)
宿泊: 亀谷温泉 白樺ハイツ(富山市亀谷)TEL:076-481-1301
19:00〜21:00 夕食後 懇親会・夜なべ談義
11月1日(日) シンポジウム “立山信仰から越中人の心に学ぶ”
  (富山国際大学東黒牧キャンパス 大講義棟T)
8:30〜 受付(大講義棟I入り口)
9:20 開会の挨拶:金岡祐一(富山国際学園理事長)
9:30〜11:30 コーディネーター 北野孝一(富山国際大学現代社会学部長)
@安田喜憲 (国際日本文化研究センター教授)
  「環境と文明・未来にむけて」
A米原 寛(富山県[立山博物館]館長)
  「立山信仰と越中人のこころ」
B中井徳太郎(財務省理財局計画官)
  「日本海学と『いのち』の原点」
11:30〜13:00 昼食&CONCERT ♪ FUGAコンサート環日本海の風 ♪
環日本海の風を聴きながら、森・里・海の連環の恵み、海の幸いっぱいの日本海鍋、富山産のお米の美味しいおにぎり(お結び)をご堪能ください。(無料、厚生棟)
13:00〜15:10 パネルディスカッションT
コーディネーター 長野麻子(農林水産省課長補佐)
@内山 節 (哲学者)
  「いのちの結びつきが見える社会」
A須沼英俊 (富山県観光・地域振興局世界遺産担当課長)
  「信仰・砂防・発電と世界文化遺産」
B成澤義親 (富山国際大学現代社会学部教授)
  「山岳信仰と国際観光」
C篠上雄彦 (新日本製鐵滑ツ境部)
  「海の森づくり」
15:10〜15:20 休憩
15:20〜17:10 パネルディスカッションU
コーディネーター 浦山隆一(富山国際大学現代社会学部教授)
@稲村 修 (魚津市水族館学芸員)
  「森(山)・里・海(水)の循環」
A山本茂行 (富山市ファミリーパーク園長)
  「悠久の森プロジェクト」
B尾畑納子 (富山国際大学現代社会学部教授・立山砂防女性サロンの会会長)
  「白岩砂防えん堤と重要文化財指定」
C永井由比 (桐朋短大講師)
  「森里海連環から聴こえる音楽」
17:10〜17:20 閉会の挨拶(しめくくり総括) 田中忠治(富山国際大学学長)
「日本海学」とは:
環日本海地域と日本海をひとつの循環・共生体系としてとらえ、長い歴史の中で繰
り返されてきた循環と共生のシステムに学び、人間と自然のかかわり、地域間の人
間と人間とのかかわりを総合学として研究するものである。
「逆さ地図」が与える柔軟な発想に導かれて、北東アジア・環日本海地域に「いのち」を授かった私たち人間が、生きとし生けるものの「いのち」の原点に立ち返り、循環と共生と海(水)の視点に学ぶことにより、無事で活き活きと「いのち」が輝く暮らしをつかむための哲学であり、実践的な知恵である。

連携フォーラム
第7回五箇山合掌の里芸術祭
“土徳の里に学ぶ場所の輝き〜いのちを巡る自然、霊性、美、そしてお金〜”
日時: 11月2日(月)(10:00−16:00)
場所: かず良(南砺市桜が池)
10:00〜10:30 CONCERT ♪ FUGAコンサート環日本海の風 ♪
10:30〜12:00 基調講演 
吉澤保幸(ものづくり生命文明機構・地域活性化協議会理事)
 「無事で活き活きと『いのち』が輝く暮らしと地域・お金を考える」
太田浩史(大福寺住職、となみ民藝協会会長)
 「土徳の里に学ぶ−近世における『いのち』輝く暮らしの知恵―」
12:00〜13:30 昼食
南砺の有機野菜等豊かな森・里・海の恵みを味わう(簔口 潔)
13:30〜16:00 パネルディスカッション
コーディネーター 吉澤保幸/太田浩史
@吉田 稔 (有機農法家)
  「農の営み いのちの営み」
A川合声一(南砺市観光連盟会長)
  「民藝の里のまちづくり」
B菅野克志(轄iェガス代表取締役)
  「街並み保存と祭り」
C齋藤栄吉(兜x山銀行頭取)
  「土徳に学ぶ地域金融機関のあり方」
D田中幹夫(南砺市市長)
  「土徳の市政」

美術作品の展示
10月3日〜11月3日 五箇山和紙の里
 〜彫刻:井口悟志 他
10月3日〜10月11日 荘川の里:三島家・山下家、白川郷:和田家
 〜絵画:焔 仁 他
10月25日〜11月2日 かず良(合掌づくり移築建物)
 〜日本画:越田外登喜夫 他

番外オプショナルツアー
11月3日(火) 南砺の土徳ツアー(9時〜16時)
井波、城端、福光、五箇山、利賀を巡り、民藝にふれる

 NPO法人ものづくり生命文明機構の発足から早くも2年が経とうとしています。時代環境も好況から未曾有と呼ばれている不況に変わり、不安で慌しい日々が続いています。その中においても、「人と自然の共生」「生命の活性化」「地域の活性化」といった機構が当初から訴えてきたメッセージの実現を求める人々の声は、衰えるどころか、ますます昂ぶってきています。その声を受けてか、農林水産業、太陽電池、地域通貨など、機構のメッセージを現実のものとするビジネス・モノ・科学技術が高い注目を集め、徐々に現実・現物として私たちの眼前に姿を現しつつあります。
 現在を機構のメッセージが現実のものになりつつある過渡期と見て、各界のエキスパートである機構の理事が「生命文明」という機構の理念を再整理すると同時に、「ネイチャーテック」「ハイパーソニック」「地域ファンド・地域通貨」などがモノとして市場に登場している状況を報告し、それらの動きを総括して、今後の日本のあり方〜ビジョン〜について語ることが本シンポジウムの趣旨です。

日時: 2009年4月11日(日)
13:30〜17:50(開場13:00)
場所: 銀座フェニックスホール
〒104-8139
東京都中央区銀座3-9-11紙パルプ会館
銀座フェニックスホールへの交通案内
Tel:03-3543-8118 Fax:03-3543-8115
主催: NPO法人ものづくり生命文明機構
後援:  
参加料: 無料
定員: 200名
懇親会: シンポジウム終了後、
ホール1階のカフェ『パピエ』にて開催
参加申込・お問い合わせは、 info@womb-to-womb.jp / Fax:03-3556-9456 まで

【プログラム】
開会の辞−主催者挨拶
林 正和 理事長(東京証券取引所自主規制法人理事長)
第1部:基調講演
安田 喜憲 副理事長(国際日本文化研究センター教授)
「生命文明への移行」
石田 秀輝 理事(東北大学大学院環境科学研究科教授)
「自然に学ぶ粋なテクノロジー」
大橋 力 理事(国際科学振興財団理事)
「拓かれたハイパーソニック・ワールド
〜生命文明の地平を展望する〜」
第2部:ものづくり生命文明機構の活動
■ものづくり生命・企業活性化協議会
鈴木 一義 理事(国立科学博物館主任研究員)
「better cityへ
〜文化・伝統・ものづくり・観光を取り込んだ地域活性化〜」
■ものづくり生命・地域活性化協議会
吉澤 保幸 常任幹事(場所文化フォーラム代表)
「地域活性化のための新たなローカルファイナンスモデルの実践
〜ものづくり生命・地域活性化協議会の取組みより〜」
■ものづくり生命文明協議会
前田 泰宏 常任幹事(経済産業省商務情報政策局情報経済課長)
「逆ビジョン2050」
第3部:総合討議
「生命文明をいかに構築すべきか
〜日本の伝統・文化、科学技術、地域金融の3点から検討する日本の将来ビジョン」
パネラー ものづくり生命文明機構理事(調整中)

「とかちローカルサミット〜持続可能な地域社会を目指して」
(green.tv Japan 2008/8/29 update)
※green.tv Japanに映像を提供していただきました

 我が国の未来を、「現在、過去の現場から構想する」「地方の目線で構想する」「生命、自然などわが国の伝統文化を起点に構想する」ことを掲げた、機構の理念「逆ビジョン」をベースにした秋田県小坂町の地域ビジョン「第2次小坂宣言」。その公表を記念したシンポジウム「小坂流『逆ビジョン』への挑戦」が3月13日(木)に小坂町で開催された。
 同シンポジウムには、機構の安田喜憲副理事長(国際日本文化研究所教授)も基調講演・パネラーとして参加した。シンポジウムの要旨をここで報告したい

日時 : 2008年3月13日(木)13:00〜17:30
場所 : 康楽館(現存する日本最古の木造芝居小屋)
参加者 : 約550人
取材メディア : 日刊工業新聞、Green.tv Japan、毎日新聞、秋田魁新報等

会場となった康楽館は日本最古の現役木造芝居小屋

「小坂町『逆ビジョン』への挑戦」
(green.tv Japan 2008/8/1 update)
※green.tv Japanに映像を提供していただきました

開会宣言
前田泰宏
経済産業省
文化情報関連産業課長

逆ビジョンの「逆」とは何か

  1. 通常のビジョンは、将来を見据えて想像で抽象世界を書く
    逆ビジョンは、現在、あるいは過去の現場を選んで具体世界を書く

  2. 通常のビジョンは、繁栄している都市の目線で作る
    逆ビジョンは、繁栄していない豊かな地域の目線で書く

  3. 通常のビジョンは、物質エネルギーを主体とする欧米型の近代文明をベースとする
    逆ビジョンは、生命、自然などを主体とする我が国の伝統文明をベースとする

基調講演要旨
吉川廣和
DOWAホールディングス
代表取締役会長
  • 20世紀は大量生産・大量消費・大量廃棄社会であり、それが資源浪費・環境破壊を生んだ。まさに人間中心(本位)の世紀であった
  • 21世紀は持続可能な循環社会を目指すべきで、生命ある資源の永続利用によって健康な地球を子孫に残さなければならない。あらゆる「生命」の世紀を実現すべきだ
  • DOWAホールディングスは、鉱山を環境破壊のシンボルから環境保全のシンボルにすることを目指したい。希少資源リサイクル、環境教育、DOWAの森づくり(小坂町で20億円投資)はそれを体現したプロジェクトである

安田喜憲
国際日本文化研究センター
教授
  • 欧米では20年先を見越した社会設計をバックキャスティングといっているが、人類にとっては、実は30年前の環境を再現する社会設計でよい。例えば、兵庫県豊岡市はコウノトリの野生復活を掲げて地域おこしに成功した。40年ぶりに生まれたコウノトリを見に観光客がバスで押し寄せ、コウノトリ米(無農薬米)は市場の4倍の価格で売れるし、1丁1,000円(4丁セット)の無農薬豆腐も売れに売れているこれを「バックバックキャスティング」と名づけていたが、「逆ビジョン」の中にその要素がすべて盛り込まれている
  • 稲作漁労社会であった縄文時代は「いのち」を重視した廣和社会である。縄文時代の遺跡からは、親より早く死んだ子供の足型をつけた粘土板が多く発見されている。縄文人は慈悲深かったといえる。秋田県の「なまはげ」にも、人に迷惑をかけずに正しく生きることを教育する「慈悲の文明」が感じられる。最後に、最澄のこの言葉をもって締めたい。「己を忘れ多を利するは慈悲の始まり也」

宮脇昭
横浜国立大学
名誉教授
  • 人類にとって一番の幸福は今生きているということである。そして、人類は森の寄生虫としてしか生きられない
  • 言うまでもなく、森を構成する木は生物である。生物のことは生物に聞くのが一番であり、森林再生はその土地に原初から植わっていた植物「潜在自然植生」を植えるのが最も効果的である。わが国であれば、先祖たちが守ってきた鎮守の森に「潜在自然植生」が残っている
  • 生物社会は「競争しつつ少し我慢して共生する」のが持続するためのルールである。だから植林の際は在来種を数種類混ぜて植える。多様性を確保しながら少し競争することがポイントだ

シンポジウム要旨
  • 地元小中学生が会場に入場。小中学生が、前田課長と安田教授によるクイズに答える形式でシンポジウムが展開された
  • 安田教授がクイズ「モアイとなまはげどっちが偉い」を展開した。自らの権威を誇示するために膨大な資源と労力を費やしたモアイ(特にイースター島内でも戦乱が激しくなるにつれ巨大化し、浪費が激しくなる)と、「悪い子はいないか〜」という言葉で欲望の制御を子供に教え込んだまなはげとを対比することで、持続的文明の構築には欲望の制御であるというメッセージを来場した小中学生に投げかけた

 

進行は前田課長(上)
パネルは宮脇名誉教授、安田教授、川口町長(中上)
康楽館に詰め掛けた小学生(中下)
安田教授のクイズ「モアイとなまはげどっちが偉い」(下)


第二次小坂宣言
川口博
小坂町町長
 1997年10月、世界30か国の参加のもと、『世界鉱山サミット』が小坂町において開催されました。その討議の結果、「資源リサイクルのための鉱業技術の向上」「循環型社会の構築」「新たな鉱業の発展と地域振興」の3点の基本理念と、この理念の実現に向けての産業界・指導機関・自治体が強く連帯を持つことの必要性を唱えた『小坂宣言』を広く世界に発信したところであります。
 町はこの宣言実現のため各種施策を進めてきました。また、この宣言の名のもと、さまざまな分野において各種取り組みを進めてきました。
 この宣言から10年が経過した今、あらためてこの宣言の意味と意義を再考し、世界が求め地球が求める循環型社会の構築、人が人として生きがいのある暮らしの実現、そして地域の再生を目指し、ここに『第二次小坂宣言』を広く世界に発信するものであります。

1. 「地球に優しい循環型社会」構築のための技術発展を推進します。

 人類は、これまで自身の発展繁栄のため「人間中心主義」及び「人間優先主義」により、自然と対立しそして自然を支配しようとしてきました。その結果、今地球にある全ての生命が危機的な状況に瀕しています。
 有効資源そして化石燃料を掘りつくしてしまう前に、「土に還るものは土に還し、土に還らないものは資源として再利用する」という意識のもと、それを実現するための技術の発展はより一層強く求められています。また、その技術は自然そして地球に負荷をかけることがあっては決してなりません。
 私たちは循環型社会構築のための意識を強く持ち、地域における生命の輝きに貢献するよう、リサイクルを中心とする技術の発展に積極的に関わっていきます。

小坂町が目指す循環型社会の象徴、小坂精錬所

2. 「生命力の強化」を求めてワークライフバランスの健全化を推進します。

 組織は、属する人を機能として捉え、時間管理により無駄を省くことにより、利益をあげることのみを目的としてきました。その結果、個々の目的を持たずに仕事を続ける虚無感、仕事中心の生活による家庭環境の歪みなどが社会の上で大きな問題を引き起こしている現状にあります。
 近年、仕事と生活の調和を図るワークライフバランスを重要視することにより、仕事に対するモチベーションが昂まり、さらには人と人との繋がりの豊かさを増していることが実践されています。
 組織の能力向上及び働く人の生命力の強化を求めて、全ての職場においてワークライフバランスの健全化の推進に努めます。

小坂町内でプレス・金型製作業を営む株式会社カミテ は、敷地内に従業員の子弟を対象とした託児所「カミテチャイルドハウス」を設置。法を上回る育児休業制度・介護休業制度を整備した同社は、平成15年に厚生労働省より「ファミリー・フレンドリー企業表彰」を受けている。ワークライフバランスを実践している企業だ。

3. 地域が輝くことにより、日本そして全世界が輝きます。

 小坂町は、「小さくともキラリと輝くまちづくり」を目指して、地域住民自らが意識を持ってまちづくりに参画することを実践してきました。
 また、多くのJICA研修員が町を訪れ、その交流を通じて国際社会の意識を強く持つことができました。
 このような経験から、小さな地域であってもそこに住む人々が充実した暮らしにより輝くため、さらに地球人として限りある一つの地球という幸福感を共有できる社会を作り出すため、住民とともに考え実行することを提案します。
 以上3つの目標に産学官一体となって向かうことを「シンポジウム:小坂流『逆ビジョン』への挑戦」の名のもとに、ここに強く宣言いたします。


2008年3月13日
小坂町長 川口博

 今、わが国では「都市と地方の格差」がしきりに喧伝されています。実際、疲弊し、持続可能性が危機に瀕している地域が増えています。そのような中、十和田湖に面した秋田県小坂町は、都市や中央からお金や人を呼ぶのではなく、国内外から集めた廃OA機器、廃家電、廃携帯電話からレアメタルを回収する金属リサイクル事業を推進することによって、地域の持続を図ろうとしています。
 小坂町の金属リサイクル事業は、地元小坂銅山が培った様々な資源を活用したものです。都市や中央に、地域に無いものをねだるのではなく、地域にある伝統・技術・自然・人材などを活用する・・・金属リサイクル事業で地域が資源・環境問題の改善に先駆ける・・・このような逆転の発想による地域づくりが「逆ビジョン」です。今回のシンポジウムでは、中央発のビジョンに頼らず、地域発の「逆ビジョン」による地域づくりの挑戦が語られます。
 ものづくり生命文明機構は、「逆ビジョン」の策定、当シンポジウムの企画・運営に協力させていただきました。

「逆ビジョン」(Ver.1.0”Kosaka”)とは・・・

日時: 2008年3月13日(木)
13:00〜17:30
場所: 康楽館
〒017-0202
秋田県鹿角郡小坂町小坂鉱山
字松ノ下2
小坂町への交通案内
主催: 小坂町シンポジウム実行委員会
後援: 毎日新聞社
入場料: 無料

【プログラム】

第1部:基調講演

安田 喜憲 国際日本文化研究センター教授
(ものづくり生命文明機構 副理事長)
宮脇 昭 財団法人
地球環境戦略研究機関国際生態学センター センター長
吉川 廣和 DOWAホールディング株式会社 代表取締役会長・CEO

第2部:パネルディスカッション「いぐ頑張ってるすなぁ・小坂」

パネラー
安田 喜憲 国際日本文化研究センター教授
(ものづくり生命文明機構 副理事長)
宮脇 昭 財団法人
地球環境戦略研究機関国際生態学センター センター長
吉村 昇 秋田大学 工学資源学部学部長
川口 博 小坂町長

モデレーター
前田 泰宏 経済産業省商務情報政策局 文化情報関連産業課 課長

アトラクション
アカシア太鼓  

第二次小坂宣言

 

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